早坂 信哉 医師

花粉症対策に”入浴”が効果的ってホント?
~お風呂や温泉を使った花粉症対策とは?~

いよいよ花粉症シーズン到来です。花粉症対策には花粉そのものの除去が重要である他、疲労が大きく影響すると言われています。 お風呂や温泉を使った花粉症対策とは?

■花粉症対策の基本は◯◯!
花粉症は、すでにご存じのとおり、花粉に対するアレルギーです。特に春先の花粉症はスギ花粉によるものです。
花粉症対策の基本はアレルゲンとしての花粉になるべく触れないようにすることです。アレルゲンとはアレルギーを起こす原因物質のことですが、外出をすると、衣服の他、髪や顔、その他露出している部分に花粉が付着します。
このままですとアレルゲンである花粉をそのまま室内に持ちこむことになります。
対策の基本は、花粉を室内に持ちこまないことです。


■花粉の除去にシャワー、お風呂の活用を!
髪や顔など体に付着した花粉を除去するには何といってもシャワーやお風呂が有効です。
帰宅後、花粉を室内に持ちこまないように、玄関で花粉のついた衣類を着替え、できればすぐに入浴するとよいでしょう。洗髪して、髪に付着した花粉もしっかり洗い流すようにします。

疲れたからと言って、入浴せずにそのまま布団に入ると髪や体に付着した花粉をそのまま布団に持ちこむことになります。
布団に花粉を持ちこむと、夜間にもアレルゲンに触れることとなり、花粉症が悪化していきます。

この時、注意するのは、シャワーやお風呂の湯を熱くしすぎないこと。42℃を超える熱い湯で入浴するとアレルギー症状を悪化させるヒスタミンという物質が体でできてしまうことが研究で分かっています。

■意識的に湯気を吸い込むこともとっても重要!
シャワーやお風呂は花粉を除去する目的でとても重要ですが、実はシャワーやお風呂の「湯気」にも花粉症の症状を和らげる効果があると考えられます。

シャワーやお風呂で温かい湯気を吸い込むことで、鼻の内側に湿り気が出て、付着している花粉を排出しやすくなるほか、一時的でも鼻腔の充血を改善して鼻づまりを改善します。
日本国内では温泉で湯気を吸い込むことは治療としてはあまり使われていませんが、ヨーロッパ諸国では温泉で湯気を吸い込んで 鼻や気道の症状を緩和させることはよく行われていることです。

お風呂やシャワーの時は、意識的に鼻から湯気を吸い込むことも大切です。

■温泉を使った効果的な花粉症対策とは?
花粉症の基本的な対策はアレルゲンとしての花粉の除去ですが、それ以外にも疲労を取るなど、体調を整えることが重要です。

これまで、さまざまな研究から疲労が蓄積するとアレルギー症状が悪化することが報告されています。ある研究では、慢性的な疲労はアレルギー症状と2倍以上の強い関連があることが指摘されています。引っ越しや試験など、疲労となる大きな出来事があった後は、花粉症が悪化したということを経験したこともある方もいるでしょう。

一方、疲労の回復には温泉が良いことが多くの研究で分かっています。温泉に入ることで体が温まり、血流がアップします。血流が増えると疲労物質が体の末梢から運び去られ、同時に酸素や栄養物質が体の隅々に運ばれます。このことによって疲労が回復するのです。

結果、温泉で疲労回復をすることはアレルギー対策にもつながるのです。

今シーズンは、ゆっくり温泉につかって花粉症対策をしてみてはいかがでしょうか。

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